MIssion
伝統素材の今。
土、松、稲、海藻、麻 ー 資源や農産物という天然由来の素材は、 伝統的な技術や習慣により加工され、衣食住の素材として古くから活用されてきました。これらは私たちの暮らしを土台から支えつつ、一人ひとりの豊かな表現力も導いています。
京都研究所では、伝統素材を日々形にしていくプロフェッショナルへの聞き込み調査や地域観察、道具や書物といった物理的な知恵を元に、今の暮らしにおける伝統素材の実用的価値を実践的に研究しています。
また、この研究内容を教育プログラムやコンテンツ制作に変換することによる交流は、国内外を問わず、更なる視点から新しい応用の扉が開かれています。日本の伝統素材は、世界の持続可能な生態環境や社会構造作りのヒントにも繋がる力を持ってるのです。
季節と時代を巡る素材の今と向き合い、
そして、また巡らせる。
日本から世界へ、そしてまた日本へ
現代の暮らしの中で、日本の伝統素材の実用的価値が
忘れられつつあります。 愛でることはできていても、
日々の生活に活かせているのでしょうか。
各地独自の習慣や技術が生み出す伝統素材には、
何千年もの知識が詰まっています。
世界が日本に求めているものは、
研究機関で開発された最先端の素材だけではなく、
人の暮らしと自然環境に寄り添う古き良き
衣食住の伝統素材でもあるはずです。
ご先祖様の試行錯誤から学び、
今の暮らしが必要とする活用方法に繋げて
いくことができるでしょう。
人と人、点と点を繋げていき、対話から生まれる
「伝統素材の今」を探求しています。
WORK
1
PROGRAMS
教育プログラムの制作・実行
2
PRODUCTS
学びに繋がる商品開発・販売
3
PUBLISHING
教材も含む(日英)出版物の執筆・編集・発行
4
PRODUCTION
音、映、文のコンテンツ制作・発信
5
PLACES
展示などの空間作り・キュレーション
SUSTAINABILITY RESEARCH
京都研究所が採用する研究方針は、
文化人類学的フィールドワーク
X
持続可能な応用
です。
聞き込み調査、地域観察、道具や書物という
物理的な知恵の捜索が、研究の基盤となっています。
フィールドワークは3つの視点から構成されています。
1
環境的持続可能性
気候、生物多様性、農業、林業、エネルギー、生物、水流
2
運用的持続可能性
政策、課税、資金循環、補助金、イノベーション、労働
3
文化的持続可能性
教育、インフラ、地域構造、情報伝達、芸術表現
この構造をもとに、膨大で時に無限にも
感じられる情報や意見を整理し、
咀嚼することができます。
フィールドワークを通じて、地域の方々から
お裾分けしていただいた知恵は、
教育プログラム制作、書籍出版、
商品開発、建築設計へと変換されます。
そして、現代の暮らしに活かされる
伝統素材のあり方を、多くの人との対話を
重ねて形になっていくのです。
こうして日本の伝統素材は現代の
グローバルコミュニティにおいて必要とされ、
「伝統素材こ今」を発揮し続けて
いくことができると考えます。
TEAM
STORY
これまで二十年間以上、農業やその生態系、食品流通や郷土料理という「食」を軸とした研究をさせてもらい、エッセイの執筆、教育プログラム提供、メディア出演、イベント制作や商品開発という形を通じて、多くの方と情報交換をする機会をいただいてきました。日本の食文化を支える伝統素材は面白くて、美しくて、尚、実用的で自然の摂理に沿っている。しかし、これらの素材は当然「衣」や「住」にも活用され、地域性や時代背景により変わる要素もあり、変わらぬ要素もあり。 今では、「食」という観点のみならず、一つひとつの伝統素材と向き合い、今の暮らしに織り込む在り方を探求しています。これからもどうぞ末永くよろしくお願い申し上げます。
株式会社 京都研究所
代表 中村 桃子
Contact
info@kyotoresearchinstitute.com